ネットに触れる新中高生とその保護者の皆さんへ


そろそろ4月になり、多くの人は新しい生活が始まりますね。
今回は、新中高生と、その保護者の方に向けた、ネットネットリテラシーやネットモラルについて、僕の思うところを書いて行きたいと思います。

中高生の皆さんへ

僕の場合、高校二年生の途中まで携帯電話を買い与えられず、また、自宅にもインターネット回線がありませんでした。つまり、プライベートなネット環境が完全に閉じられていました。唯一、高校のパソコン室や図書室のパソコンでネットが少し出来た程度でした。
そういった中、僕は高校二年生の途中から、念願の携帯電話を買い与えられ、ネットの世界に触れていきました。
まず最初にハマっていったのは、「小説家になろう」というサイトでした。これはある友人が利用していて、僕も興味を持って利用を始めました。
自分で書いた小説を公開したり、他人が書いた小説を閲覧できたり、またお互いに感想を書いたり評価をしたりと、なかなか面白いサービスです。
こういった新しいものごとに触れるという意味で、ネットというのはかなり便利でした。


一方、ネットには恐ろしい面があります。
大きく分けて

  • 情報の氾濫
  • 情報流出
  • 知識不足が招く脅威

などが挙げられます。
これらの問題は、どれも深刻ですが、正しい対処法を身につけてさえいればどうとでもなる問題です。
是非、ネットという無限の海に飛び込む前に、準備体操の意味で、正しい知識を身につけておいてください。

情報の氾濫

ネットには色々な情報があふれています。大抵のことは、検索すれば数秒で解に辿りつけます。
しかし、ネット上にある情報は必ずしも全てが正しいとは限りません。むしろ、正しい情報の方が少ないです。
なぜなら、ネットは匿名で利用できるため、悪意を持った人間が誤った情報を発信しやすい仕組みになっているからです。
そのため、ネットの情報は、それが本当に正しいのかを、利用する側が判断しなければいけません
何をもって正しいとするかは人それぞれですが、僕は

  • 実名や連絡先などを明記し、自分の発信した情報への責任を担保している情報を信じる
  • クロスチェックを行い、その情報が本当に正しいことを多面的に確認する

などの方法をとることが多いです。

ネットに誤った情報が多いというのは上で述べた通り、自分の実名などを公開せず、無責任に発言できることが原因です。それゆえに、自分の実名や連絡先を公開している人の情報というのは、信頼性が高いと判断できます。自分の発言に対して責任をとれるという意思の表明であると、僕は考えています。
ただし、この場合でも正しい情報とは限らない場合があります。古い情報の場合です。
たとえば、有名な教授のブログで、「現在の総理大臣は小泉純一郎氏です。」と書いてあったとしましょう。現在(2017/30/27)の総理大臣は安倍晋三氏ですから、この情報は誤っています。しかし、そのブログが書かれた日が2004年であれば、その時点でその情報は正しかったことになります。(そんな昔だったのか…)
つまり、このように自分の連絡先を公開しているような場合でも、できるだけ新しい情報の方が、信頼性が高いといえます。

クロスチェックとは、たとえば「Aさんは●●と言っていたけど、Bさんにも確認してみよう」「Xというサイトでは▲▲と書いてあったけど、Yというサイトでは□□と書いてある。どっちが正しいんだろう?」といった、色んな人やサイトで多重チェックして、その情報の信頼性を測る方法です。

たとえば、「AさんもBさんも●●と言っているから、これは●●が正解だ」「もうひとつ調べたZというサイトでは▲▲と書いてあった。▲▲の方が正しいかもしれない」と判断することができます。また、サイトに書いてあった内容が正しいかどうかを、親や先生に相談し、確認するのもとても有効な方法です。できれば、大人に確認するのが良いですが、ゲームの攻略情報などは、詳しい友人に尋ねて確認しても良いでしょう。

大事なのは、ネットに書いてある情報を鵜呑みにしない、ということです。

情報流出

情報流出は文字通り、自分の情報などが第三者の手に渡ってしまったり、ネット上に公開されてしまったりすることです。
情報流出は、必ずしも自分だけで対策できることではないですが、情報流出に備えてリスクを軽減する方法はあります。

例を出します。
あなたは、二つのサイトAとBを利用しています。どちらも通販のサイトで、メールアドレスとパスワードでログインし、商品を購入できる仕組みになっています。あなたは、どちらも同じメールアドレスを利用し、覚えやすいようにと、同じパスワードを使用していました。

ここで、通販サイトAから、何らかの理由(悪意のある人間に攻撃されてデータを盗み出されたなど)で自分の情報が流出してしまったとします。たとえば、ユーザーがログインに利用するメールアドレスとパスワードの組み合わせのリストが、第三者に知れ渡ってしまったとしましょう。

こうなれば、もちろん、通販サイトA側は対策を講じるでしょう。例えば全ユーザーに謝罪し、パスワードを再設定してもらったとしましょう。これで、全て解決したでしょうか?解決したと思っているなら、甘いです。なぜなら、情報を盗んだ側は、たとえ通販サイトAでの悪用ができなくなったとしても、通販サイトBでは、盗み出したメールアドレスやパスワードでログインできてしまうからです。

こうなった原因は、同じパスワードを使用していたからです。
特に、最近はメールアドレスとパスワードの組み合わせでログインするサービスが非常に多いです。
これらの間では、同じパスワードを絶対に使い回さないようにしてください。

また、パスワードは、「自分が覚えやすい」ということよりも、「誰も覚えられない」ということを意識して考えると良いです。
極端な話、自分ですら、そのパスワードを覚えておく必要はないと僕は思っています。
「パスワード 自動生成」などで検索すると、単語としての意味を持たないランダムな文字の組み合わせを生成してくれるサービスがあります。そういったサービスを活用し、「誰にも突破されない」パスワードを作るのが、情報流出や不正ログインに備える第一歩だと思っています。

そして、誰にも覚えられないパスワードは、機械に記録させるのがベストです。今はスマホやパソコンにも、パスワードを暗号化してメモできるアプリやツールがたくさんあります。パスワードの記録はそれらに任せて、もしもに備える強固な壁を用意するのがベストです。

パスワードについてまとめると、

  • パスワードは絶対に使い回さない
  • パスワードは覚えやすさではなく、覚えにくさを重視すること
  • パスワードは自分で考えるのではなく、自動生成サービスに任せる
  • 仮に自分でパスワードを考える場合でも、意味のある英単語や数字(生年月日の8桁や、月日の4桁など)は使用しない

これらはネットでサービスを利用する上での大常識、大前提です。情報流出や不正アクセスから身を守る、一番簡単で一番確実な手段です。

知識不足が招く脅威

これは簡単に言うと、フィッシング詐欺など、インターネット上で遭遇する詐欺系統ですね。
たとえば、スマホでネットを見ていてページを開くと、突然「ご登録ありがとうございます」みたいな文章とともに訳の分からんことが書かれたようなページが現れることがあります。
こういうのは、全部シカトしてOKです。これをスルーすることによって、あなたに被害が及ぶことは、まずありません。仮に、「お振込をお願いします。振込が確認できない場合、裁判の手続きを行います」みたいなことが書かれていても、シカトしてください。「できるんならやってみろ」って言いながらシカトしてください。

これをシカトして良いと知らない場合、「裁判」などというワードにビビって入金したりしてしまうかもしれませんが、それは知識不足が招いた脅威です。
こういう、ネットで弱者を騙そうとする頭の悪い連中は、完全にスルーしましょう。

保護者の皆さんへ

この度、お子さんの進学に際して、「ウチもそろそろスマホを買い与えようかな」といった感じでお悩みでしょうか。その過程でnanameloをご訪問いただき、ありがとうございます。
結論から言うと、僕自身は、お子さんにスマホを買い与えるのは、なんら問題はないと思っております。
お子さんにスマホを買い与えるにあたって心配されていることは、以下の辺りではないでしょうか。

  • 子どもがネット犯罪に巻き込まれないか心配
  • LINEいじめなど、スマホを持たせることによる深刻な社会問題が増えている
  • スマホは高く、月々の利用料が心配
  • ネットを通じて、子どもが有害・不健全な知識を得ないか心配
  • ネットやスマホに夢中になって、子どもの成績が落ちたりしないか心配

一方、お子さんがスマホを持つことによるメリットは以下と思います。

  • 最新の情報に自発的に触れることで、情報の取捨選択ができるようになる
  • 新しい趣味や、興味の対象が広がる
  • GPS機能を利用して、子どもの位置を把握できる
  • 他との交流を図り易いアプリで、コミュニケーション能力の向上が期待できる

順番に、簡単にですが私見を書いて行きます。

子どもがネット犯罪に巻き込まれないか心配

ネット犯罪に巻き込まれる原因は、知識不足だと思っています。ネットで得た情報をどう扱うか、個人情報をネット上にどこまで公開するか、そういった匙加減をしっかりと把握していれば、ネット犯罪に巻き込まれる可能性というのは、グッと下がるのではないでしょうか。
もしそう言った点が気になるのであれば、一度保護者の方からしっかりと説明をされてみて、納得が行くようであれば、是非スマホを持たせてあげてください。

LINEいじめなど、スマホを持たせることによる深刻な社会問題が増えている

LINEいじめは、LINEのグループ機能や既読機能が仇となり出てきた概念ですが、正直な話、いじめというのは保護者や学校側たちが率先して解決すべきことであって、スマホを持たせないというのが解決策になる訳ではないと思っています。そもそも、LINEいじめが発生するような環境であれば、たとえLINEを利用しなくても別のいじめは発生すると多分に思われます。ですから、保護者の皆さんや学校、なにより本人たちの問題であるいじめを、LINEのせいだというのは、論点が違うと僕は思うのですが、いかがでしょうか。「そもそもLINEがなければLINEいじめは起こらなかった」と考えがちですが、違います。「そもそもいじめがなければLINEいじめは起こらなかった」のです。ですから、スマホを持たせていようが、持たせていまいが、いじめが起こりうるなら、是非解決してください。

スマホは高く、月々の利用料が心配

これはご家庭の経済に密接に関わるので重大な面というのは重々承知しています。しかし、お子さんの成長、特に「新しい趣味や、興味の対象が広がる」ことを期待するのであれば、スマホの利用料は軽々とペイできるのではと思っています。
どうしても料金が気になるのであれば、MVNOという、格安でスマホを利用できる仕組みもありますので、そちらもご検討ください。(MVNOについて、詳しくは別途調査されてください。簡単に実現できます)

ネットを通じて、子どもが有害・不健全な知識を得ないか心配

これもお子さんの健全な成長を願う保護者の皆さんにはご心配なさると思います。
不健全な知識、つまり性的興味をあおるような知識に関しては、中高生ともなれば男女問わず興味の出てくるお年頃かと思われますので、どうぞ温かい目で見守ってあげてください。
なお、そう言った知識は仮にネットを絶っていても、親戚のおじさんやお子さんのご友人から流れてくると思いますので、不健全な知識へのフィルターという意味では、スマホを買い与えないと言うのは何の解決にもなっていないと思われます。
どうしても気になるようでしたら、ネットを絶つのではなく、保護者の方が正しい知識を教えて差し上げるのが、方法としては筋が通っていると僕は思います。

ネットやスマホに夢中になって、子どもの成績が落ちたりしないか心配

ネットやスマホに夢中になるのはよくあります。それが原因で一時的に成績が下がるというのも、恥ずかしながら僕も経験があります。
しかし、中高生ともなれば多感な年頃ですので、ネットをしていようが、していまいが、成績を下がる要因というのはいくらでもある訳でして、その辺の勉強や遊び・趣味のバランスも含めて、お子さんに任せても良いと僕は思います。お子さんを信頼するというのは、そういうことではないでしょうか。

それに、これも僕自身の経験と重なるのですが、やはりすぐに友人とコミュニケーションが取れるというのは、勉強においても便利です。僕の場合は多少成績が良かったので、「友達に何を尋ねられても答えられるように」と、逆に積極的に勉強をしていました。そういった面でも、スマホを持たせることによるプラスの作用、マイナスの作用というのは、保護者の方とお子さんとでしっかり話し合って折り合いをつけて行くというのが、一番良い方法だと思います。

 

次に、先ほど挙げたメリットの解説です。

最新の情報に自発的に触れることで、情報の取捨選択ができるようになる

「中高生に向けて」の部分でも記載しましたが、ネット上では情報の取捨選択が必須です。そして、今後生きて行くうえでネットを一切しないというのはほぼ不可能であり、遅かれ早かれ、必要な情報をピックアップするという能力は大事になってきます。
特に、検索すれば大抵のことはわかりますが、そこに書いてあるものはじ
それらは知識としてではなく、実際に自分の経験で育って行くものです。たとえば、こういう分野についてならこのサイトが参考になるというのはお有りだと思います。中高生という早い段階から、是非必要な情報をピックアップする能力が身につくよう、環境を用意してあげるというのも、保護者の大事な仕事だと僕は思います。

新しい趣味や、興味の対象が広がる

ネットに触れることによって、趣味や興味の対象が増えます。冒頭でも記載しましたが、僕もネットを通して、小説やイラストの楽しさを知りました。これらは社会人になった今でも大切な趣味で、学生時代にこれらの趣味に出会えて本当に良かったと思っています。また、こうしてブログを書くにも至っています。
それ以外にも、僕はネットを通じて様々な趣味を見つけられました。最近は色々なことが楽しすぎて、とても豊かな人生を送れていると自負しています。

GPS機能を利用して、子どもの位置を把握できる

こちらは副次的な効果ですが、保護者の皆さんと視点からすると願ったり叶ったりなものではないでしょうか。
やはりお子さんが心配というのは、親御さんであれば誰しも共通するものだと思います。
そういった不安の解消という面でも、スマホ所持は有効といえると思われますが、いかがでしょうか。
なお、GPS機能を利用するだけならスマホじゃなくても専用のデバイスは存在しますが、スマホにするメリットが余りにも多すぎると思うので、僕はスマホを推奨させていただきます。

他との交流を図り易いアプリで、コミュニケーション能力の向上が期待できる

これも先ほど少し書きましたが、たとえばテスト前の期間などに、軽く友人に質問できたりするのは便利ですよね。あとは、単純に普段の遊ぶ約束をしたりするにも、コミュニケーションアプリというのはとても便利だと思います。
また、LINEなどは家族でグループが作れますので、たとえばお母様などが家族全員宛てに「今日の夕飯は何がいい?」みたいなメッセージを送れるのも
、とても素晴らしいと思います。家族の分離化が危惧される現代において、家族だんらんに一役立ちそうです。

まとめ

新中高生の皆さん、これからネットを使って広い世界を見る機会が増えると思われますが、是非正しい知識と使い方を身につけて行って下さい。
「情報を鵜呑みにせず、よく吟味する」「自衛する」などを心がけていれば、とても楽しめます。
保護者の皆さんは、是非お子さんにスマホやネットの扱い方・向き合い方を教えて差し上げてください。そして、その後はお子さんに委ねてみてください。きっと新しい世界に触れ、一段と成長できると思われます。

それから、先に書いたことにも重なるのですが、遅かれ早かれ、スマホというデバイスは将来日常的に扱うことになります。そういう時代だからです。ですから、今のうちにその使い方を把握しておくというのは、スマホのデメリットを覆すほどのメリットがあると、もう一度念を押して書いておきます。

細かいご質問やご意見ご感想は、コメントまたはメールにて受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。